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Author:pocoapoco
常夏の国に生息中。夫と猫2匹と一緒にのんびり暮らしています。毎日を急がず、丁寧に、前向きに。

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2009.12
20
ボルネオ島、独身時代から夢見ていた島でした。
そのボルネオ島のコタキナバルへ、行ってきました。

今回の旅の一番の目的は、Mt.Kinabaluに登ること(東南アジアで一番高い山)。
2日かけて登山と下山、頂上で朝日を見る、というステキな計画。
キナバル山は温暖な地にあるため、1年中いつでも登ることができます。

では、旅の報告です!



夜9時すぎコタキナバルに到着し、ホテルにチェックイン。
翌朝6:40にホテルを出て他の参加者と合流、車に乗り合わせて麓へ向かった。
この写真の山が、目的地のキナバル山(途中にトイレ休憩をしたところで撮影)。

mt kinabalu

手続きをして、9:40登山開始。
出発地点から夜を過ごす山小屋まで、距離にして6km。

mt kinabalu 3

しかしこの勾配と、酸素が薄くなっていくのとで、3km過ぎた地点でめまい。
どんどん辛くなっていき、途中しばらく休んだ。
(あとからわかったのだけど、この日は女の子デーだったのでした)

この山はガイドと一緒に登ることが義務付けられている。
麓で出会った人数名でガイドを1人つけたのだけど(料金が安くなるため)、
一緒に出発したスウェーデン人とイギリス人の3名には、先に行ってもらうことにした。

6時間かかって山小屋(ラバンラタ、標高3261m)に到着。
夫とガイドがいなかったら、私はここまでもたどり着けなかったと思う。
温かいスープと食事を摂り、翌朝に備えて就寝。


翌日2:30に出発し、頂上へ向かった。
ヘッドトーチを付け、その灯りだけが頼りだった。
頂上まではずっとロープが打ってあり、岩をひたすら登り続けた。

霧(雲)で滑るし、寒いし、疲労はたまっているしで、歩けなくなってきた。
2時間ほどして、ハット(Sayat Sayat Huts 標高3810m)が見えた。
この先続けると下山が大変難しくなると、ガイドに言われた。
最悪は担いで下りることになるが、その場合料金が○×△&$と説明された。

ここで夫が怒りだす。
「pocoapocoはここまでこんなに頑張ったんだ。
なぜお金の話をしだすんだ!やめる、やめないは、本人が決める!うんぬん。」

で、私は初めて我に返ったのだった。
それまで、”止まる”ということをまったく考えなかった。
足が動かなくなっていくなあと思いつつも、ひたすら登り続けていたのだった。

ガイドはお金の話をしようと思ったのではなくて、私の様子に限界が見えたから、
止めるという選択もあるんだってことを説明してくれたのだろうけど、
夫には、そうは取れなかったようだった。

「ここで待つ。」
ガイドと夫に告げ、夫が登って帰ってくるのをハットで待つことにした。
この時点で5時半。
カメラを渡して、日の出や頂上の様子を撮ってきてと頼んだ。

夫が日の出に間に合えばいいな、と思うとともに、一緒に登れなかったことが悲しかった。
この旅は夫からの結婚記念日のプレゼントだったので、どうしても一緒に登りたかった。

涙が出てしまった。
なんでもっと頑張れなかったのだろう、って。

私はハットから日の出を見ることができた。
夫も見ることができただろうか…

日が昇り、どんどん下山してくる人が見え始め、7時頃、夫の姿が見えた。

夫と再会し、初めて気づいた。
私は最後のちょっとを成し遂げられなかったけれど、標高3810mにいた。
富士山より高いところまで登れたのだ!!

山で知り合った人たち、"Look at where you are! You've done a lot!" と
次々に言ってもらった。

何も成し遂げられなかったような気持ちで沈んでいたけれど、
そのとおり、「ここまで登ったんだ!」、って思いなおした。
実際、頂上まではあと残り数百メートルの距離だった。

頂上からの日の出(夫撮影)。

lows peak sunrise

頂上から撮影したピーク(夫撮影)。

mt kinabalu peak


ガイドの言うとおり、下山は大変辛かった。

ロープを使って登ったところは、日の出前で真っ暗だったから、
下りる時にこんなにも急なところを登ってきたのかと足がすくんだ。
way back

振り返るとこんな状態。

way down

真ん中のへこんだところ、あそこが出発地点だとガイドから聞き、唖然!
えっ、あそこまで下るの?!

mt kinabalu 2


2時間かかって山小屋に戻り、簡単な食事をして、9:30に出発。
麓までの下山には、やはり6時間かかり15:30に終えた。
途中、3度転んだ。

あの時ガイドが、”止まる”という選択肢もあると言ってくれなければ、
下山はもっともっと大変だったろうと思う。
それにしても、こんなに登ったのだ~ と驚いた。

山小屋どころか、その手前で諦める人も多くいるとガイドから最後に言われた。
ガイドは、ラヘルさんという人で、1996年からガイドをしているとのこと。
とてもいい人だった。

オーストラリア人、ドイツ人、スウェーデン人、イギリス人、スコットランド人…
たくさんの人と、素晴らしい出会いがあった。
3ヶ月かけてヨーロッパからアフリカ、アジアと渡ってきた人。
1年の旅が始まったばかりの人… みんなそれぞれ出発した場所も戻る場所も違うけれど、
こうして一緒に山を登ることができて、とてもいい思い出ができた。
ドイツ人家族は同じシンガポールに住んでいて、なんと我が家と300mと離れていない
ご近所さんだということもわかった(笑)。

こうして旅をして新しい経験や出会いがあると、
まだまだ見ていない地、やっていないことがたくさんあると感じるし、いい刺激にもなる。

まずは体をもっと鍛えて、再度このキナバル山に挑戦しよう!と思った。



この登山は、これまでで一番辛い経験でした(何にも比べようがない!)。
富士山を登ったことのある夫も、富士山とは比にならないとのこと。
翌日から、両足に激しい筋肉痛があり数日間歩くのが大変でした。
ほぼ1週間経った今も、まだ『回復中』といった感じです。

心にも体にもインパクトの強い2日間でした。
いろんなことにもっと挑戦したくなる気になる、少し強い自分になれた、そんな経験でした。


おまけ。

utsubokazura.jpg

途中に咲いていた、ウツボカズラ。
食虫植物だそうです。

Comment

非公開コメント

お疲れさまです、お帰りなさい!
これ以上登らないという決断は、登る以上に大変なものですね。
何度登山が慣れているプロの人でも、山の事故に遭遇するのですから、ガイドさんのアドバイス、そしてpocoさんの勇気のある決断はとても立派だと思います。
野口健さんのブログを時々見ていますが、シェルパ(ガイド)の人達も命がけの仕事で、観光登山の多い今、無謀な決断に巻き込まれて命を落とすシェルパも後を絶えないんだそうです。ガイドさんもその大変さを知っているからこそ、お金のいやな話をしたのでしょう。
それにしても、富士山より高い場所に登ったのは素晴らしいです!
お二人とも思い出に残る素敵な結婚記念登山になりましたね。本当に尊敬します。

ユさんへ

どうもありがとうございます。とても記念に残る登山となりました。体力と気持ちの回復に、思う以上に時間がかかってしまっています(涙)。ボルネオ島は、私の思っていた以上に魅力のある地でした。今回は見られなかったことがたくさんあるので、また行きたいと思っています。

ここで止めるという決断は、とても辛かったし情けなかったけれど、ガイドはプロの目で私にできるところまで行かせてくれたのだと思い感謝しています。思い返すだけでも涙がでる体験です。ガイドのラヘルさんは、ずっと私のすぐ後ろにしっかりと着いてくれていて、彼のサポートがあったから安心してあそこまで登れたのだと思います。山をよく知る方々でさえ遭難したり事故にあったりするのですから、登山は私の思う以上に大きなことなのでしょう。

山は自分の足で登るもので、進んだ分戻ってこなければいけない、自分の足や体力を過信してはいけないなと思いました。キナバル山の美しい自然の景色ももっと楽しめるよう、次はもう少し体力をつけて来年再挑戦したいと思います!

本当に読んでて私も胸が熱くなります。
何より、無事にシンガポールに戻られたのが一番ですね。
ゆっくり休養されて、素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
わたしも来年こそはもうちょっと楽しく走れるよう、体力つけないとな~。

pocoapocoさんが前から夢見ていたと言うのがすごくわかりました。それにしても凄いですね。こんな空気が薄くて高い山に登るなんて。。。私にはとってもムリです。
途中でやめると言う勇気も必要ですよ。だってがんばりすぎて後でもどれなくなる恐れも有るし。山登りはよくわからないですが、聞いた話によると本当に甘く見てはいけないようですよね。ちょっとした事が事故につながったりするので。私は自分のペースで登ったpocoapocoさんがすきです。

ユさんへ

本当に、無事に帰ってこられただけでも有難いし、コタキナバルの美しい風景を見ることができたのは本当に嬉しいことです。
体力があると、もっと楽しめることが増えるな、と実感しました(笑)。ユさんも、来年は筋肉痛なしで走れるといいですね~♪


プチポアさんへ

ありがとうございます。あまり詳しくは知らないのに、どうしてもコタキナバルには行ってみたかったのです。長年の夢がかなったので、本当に嬉しい旅でした。

ハットから美しい朝日を見ることができた時、涙がこぼれました。岩とロープの写真の場所、ここが一番辛いだったとたくさんの人に言われました。そこまでたどり着けただけでも嬉しいです。山は本当に何があるかわからないし、自分の気持ちだけでは危険なことも多いですよね。そして私は自分の体力を過信していたと思います。今後は足腰を鍛えてもっと多くの山を登れるようになりたいです。ブログにたくさん写真を載せたいので、写真のウデも磨かなくちゃですね♪

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